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2004年9月26日（日）
東京大学時代錯誤社 ××××
1．概要 本企画は、東大生が世間的に生真面目なイメージしか持たれていないことを逆手に取り、実際のところ東大生がナンパをおこなったらどういう事態に陥るのか、という未だ明らかならざる領域についてフィールドワークをおこなうものである。その際、東大生との比較対象として早大生、慶大生にも同様にナンパを実行してもらうことが望ましい。なお、結果は論文ではなく記事として、東京大学の学内情報誌『恒河沙』に掲載される。 2．掲載誌『恒河沙』について 本企画が掲載される雑誌『恒河沙』は、東京大学の駒場キャンパスにおいて発行されている学内情報誌である。同大学の「時代錯誤社」と呼ばれる非営利サークルが、年6回、平均して×××部程度を発行し、生協およびキャンパス内の不特定地点にて販売をおこなっている。単位の取得方法や、大学院進学、あるいは就職活動の手順など、正統派の情報もそれなりの人気ではあるが、マニアックな記事の人気はことさら高い。過去に反響の大きかった記事は「東大生が挑む東大模試」「はじめてのフーゾク」「北朝鮮潜入ルポ」「円周率5000桁暗記」「バイアグラ服用体験記」などである。本企画は、11月下旬に発行される同誌123号に掲載される予定である。 3．企画の目的と想定する読者層 上では心にもないことをいろいろと書き連ねたが、周知のとおり、この企画の本質はネタづくりである。ナンパなんぞ逆立ちしてもやりそうにない堅苦しいイメージの東大生が、プライドをかなぐり捨てて新宿あるいは渋谷のギャルに特攻する、というのが企画の理念だといってよい。ついでに、遊びまくってチャラそうな早大生と、金持ちでキザっぽい慶大生にも協力してもらえると、それぞれの特徴が際立つので望ましい。もちろん、どれも統計的裏付けなど一切取られていない完璧な偏見ではあるが、実際のところ読者は、偏見を極度にまで戯画化したネタをたいへん好む。読者は、メガネをかけた堅苦しい東大生が大好きであり、茶髪でチャラそうな早大生が大好きであり、ブルジョアでキザっぽい慶大生が大好きである。よってこの記事でも、読者の偏見嗜好性に訴えることを第一義的な目的とする。 想定する読者層は、1. 東大生がどうやってナンパするのか見てみたい人、2. 東大、早稲田、慶應、それぞれの大学について戯画化された偏見を持っている人、という2つである。雑誌の性格上、読者はおおよそ東大生に限定されるが、東大生自身も東大生のナンパには強い興味があるであろうし、あるいは自虐ネタとして読むこともできるし、早大生・慶大生と比較して楽しむこともできる。また、一部の学外読者にとっても東大生のナンパはたいへん興味深いであろう。ネタとしては、非常に強力かつ幅広い訴求力を持つと考えられる。 4-1．企画の詳細――日時・場所・参加者 日時、場所、参加者は以下のとおりであるが、日時と場所はいずれも予定であり、参加者の希望に応じて変更することもありうる。ただし、参加者そのものの変更はいかなる事情があろうとも認められない。 日 時：2004年10月23日(土) 11:00 〜15:00 場 所：第一候補 新宿・東口「アルタ」周辺 第二候補 渋谷・道玄坂下「109」周辺 参加者：××××、××××、×××× 4-2．企画の詳細――実行方法 参加者3人で1グループをつくってナンパを実行する。本来なら1人ずつ特攻してほしいところであるが、現実的には1人でナンパをしても成功率は極めて低く、記事にならないため、遺憾ながら3人で行動することとする。ただし、女性に声をかける際には、すべての会話と行動を一手に引き受ける代表者を1人に決め、その他の2人は単なる数合わせとする。これを、代表者を変えて3人分くりかえす。 おそらく2回や3回、声をかけただけでは成功しないので、反応してもらうまで何十回でも声をかける。運良く反応してもらったら、近くの喫茶店などに連行し、世間話でもしながら、話したければ大学名や、雑誌の取材であったことを話して、別れる。どうしてもその先のステップに進みたければ、自己責任で進んでもらう。××は一切責任を取らない。 なお、ここで重要なのは、記事になりやすいように、代表者にできるだけ個性を出してもらうことである。それぞれの大学のカラーを押し出してもらうのが編集側からすると最も都合がよいが、性格や口調でもネタになるのでかまわない。本記事で目指しているのは、「他のすべての条件を一定にしたときに大学名がナンパにどう影響するか」という厳密な比較実験ではなく、「早大生はこういうナンパをする」「慶大生はこういうナンパをする」という偏見をつくりだすことである。個人的には、××君と××君なら、意図せずとも個性的なナンパをしてくれそうなので、期待している。 4-3．企画の詳細――ナンパのマニュアル ××君から「マニュアルがないとナンパできない」という要求があったが、下手にマニュアルをつくると3人の行動が画一化してしまい、記事としてのおもしろみが減殺される危険性がある。必要であれば、記事になりやすい「早稲田っぽいナンパマニュアル」「慶應っぽいナンパマニュアル」を作成する用意はあるが、できるならばそんなものに頼らず、各人の個性を発揮してナンパに挑んでいただきたい。 4-4．企画の詳細――原稿の執筆 参加者には、10月30日までを目安に、ナンパの一部始終を1500字程度の原稿にしてもらいたい。××の書いた原稿を10月25日までに渡すので、それを参考にしてもらってもよいし、まったく別の形で書いてもらってもかまわない。プラスマイナス300字程度は、編集でどうにか調整する。どうしても書きたくないという場合は、一部始終を見ていた××が代筆する。 |
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